BREW(TM)(ブリュー）という言葉を初めて聞く方もいらっしゃると思います。BREWとはQUALCOMM社が開発したQUALCOMM社製のcdmaOneチップを採用している携帯電話の上で、ソフトウェアを開発する環境です。BREWは日本国内ではKDDI社が採用していることで知られていますが、海外においても数多くのキャリアが採用している非常に有力なモバイルテクノロジーであるという側面も持っています。

　我々がこのBREWに着目したのは「Javaより3倍速い」という【軽さ】だけではなく、下記の仕様が織り込まれていることからも推測できるように、携帯電話端末の内部リソースをネットワーク越しに共有できることがその一番の理由です。

　・ストレージ内容のアクセス
　・ネットワーク関数（SOCKET）の公開
　・メール、GPS、CMX他の端末機能のコントロール

　このBREW仕様により、現在の携帯電話の市場拡大阻害要因の一つである【物理的なサイズ制限】を部分的に払拭できる可能性があります。この物理的なサイズ制限とは、入力機構のスペース制限（キーボード配置の限界）と処理能力/データ保存容量の限界を意味しています。つまり、このBREWの仕様により、携帯電話端末がネットワーク越しにリソース共有がされ、後者の阻害要因である処理能力/データ保存容量の制限を打破することができる可能性があるということがいえます。

　これにより、今まで単なる携帯可能な電話機として位置付けられていた携帯電話が、モバイルマルチ端末として、今以上に現実的なソリューションと共に市場に位置付けられ、新たな市場が創造されるようになると考えています。

　そこで、我々はBREWを経営戦略のベーステクノロジーとしてターゲットし、携帯電話端末をマルチモバイル端末として確固たる地位を築き上げるためのきっかけとなるソリューションをリリースすることを決断し、昨年末に当社を設立いたしました。我々は2004年前半に我々の最初のプロダクトをリリースする予定です。このプロダクトはサービスによる販売と、コンポーネントによるシステムプロバイダーへの販売を計画しております。このプロダクトにより我々がBREW市場及びモバイル市場において明確なポジションを確立し、次の市場創造に貢献できるよう尽力いたします。

　我々はこの【志】を共有できる仲間を募集しております。BREWによるシステム開発に興味がある方は、【採用情報】をご覧の上、当社管理部までお問い合わせください。